Foto: Janine Kühn

ハープを打ち、鎖を撫でる

ハープを打ち、鎖を撫でる
Don Mee Choi

Don Mee Choiの作品は言葉そのものが音のようです。気短かの私には詩を何回も読むという習慣がありませんでした。でも彼女の詩は何回読んでもまるで昆布のようにどんどん味が出てきます。彼女の詩集「DMZ Colony」はまるで絵本のようです。たくさんのグラフィクス、フォトモンタージュなどが入っています。DMZは軍事境界線(Korean Demilitarized Zone)のことだからこの詩集は詩の本というよりもレポートというったほうが正しいかもしれません。その中で捕虜になった人とのインタビューの1章があります。ここでは言葉が鞭を打ちます。言葉の合間に血が流れています。この詩に惹きつけられる自分に驚きます。そのためにハープという一見華やかな楽器と重いチェーンを主体としたパーカッションの組み合わせを用意しました。

記事をその外の

Notes from the North – 北からの報告