Foto: Katrin Talbot

作曲家の無力

作曲家に一体何ができるのだろうか。音楽で慰められるとか音楽で力を得るなどとはまるで絵に描いた餅にそっくり。ウクライナのニュースを見るたびに自分の安物の正義感にがっかりしてしまう。小さな抵抗として昨年作曲した「フットプリンツ」は戦争を抗議する作品。音楽と政治は芸術と政治とも言えるので全く切り離すことができません。しっかりと社会を見つめるだけではすまない、けれど銃を持って戦争反対を訴えることもできない。音楽で戦争をやめさせることは残念ながら不可能。77年間続いた平和がグラグラしている。

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後藤真起子さん
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