Suji Kwock Kim
Suji Kwock Kim

Notes from the North – 北からの報告

現代詩作家は何を綴っているのだろう。偶然国際的に活躍している韓国系アメリカ女流詩人の作品を読ました。なんという力強い、まるでハンマーを打つような、しかも言葉として美しい詩に感動したのです。私たちは韓国の歴史をあまりにも知らなさすぎる。朝鮮戦争とその前までの日本による占領時代のこと。その有様を素晴らしい表現力で綴っています。言葉という直接的な手段にも関わらず、詩になると内容が高揚され、透明感と美的な価値が読み手にまで浸透します。簡単な描写や嘆きだけには終わらない。詩における美学というものを学びました。この短い3つの詩は「北からのノート」という詩集です。北とは北朝鮮のことです。アメリカで生まれた韓国詩人のスージーにとっては書き続けるというがプロテストです。私も作品を書き続けよう!!

記事をその外の

ハープを打ち、鎖を撫でる
Suji Kwock Kim
Foto: Janine Kühn
弦楽四重奏曲第4番 ウィーン初演