Fukio-Saxophone-Quartett
Foto: Andrej Grilc

わらべ唄

童謡の歌詞にも怖いものが多い。きょう、僕は赤い/明日僕は死ぬ/そしてきょうも僕の頬は赤い/きょう、僕はまだ父のベッドに横たわっている/明日は6人がやってきて僕を運び去るだろう」オーストリア、ブルゲンラント州の子供の死の歌。

昔、子供たちは結核にかかり死んでいった。現在子どもたちは戦争や地中海で命を落としている。私たちは直接目に見えないものには鈍感だ。

この子どもたちのための童謡はあるのかしら?私の作曲した “Today I am red “が演奏されると、私自身深い悲しみに包まれる。私はこう歌う: 今日は丘の上/明日は海の中/今日はまだママと寝ている/明日は誰もいない……」

この童謡は作曲の中で引用されている。しかし、曲の後半には、この歌は息苦しくなる。子供の棺は墓地に運ばれ、鳥だけがさえずる。しかし、溺れた子供の遺体は海に残り、そこではカモメが歌う。

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ウルスラ・マムロック
Fukio-Saxophone-Quartett
Foto: Kai-Uwe Wudtke
KETTEN